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「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の感想をとにかく書いてみた(ネタバレあり)

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018)


アベンジャーズ全滅の危機⁉︎『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』日本版予告


2018年4月29日に鑑賞したこの作品。
まずは、これまでMCUの作品に出演したほとんどのヒーローたちが結集し、戦う姿を見られたことを喜びたい。

しかし今回の作品は、ネタバレをせずに感想を書くのが非常に難しい。
(↓こんな動画もある)


「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ネタバレ禁止映像


そのため、公開してすぐにネタバレを含んだ感想を公開したくなかったため、一週間おいた今なら良いと思い、書いてみた。

未見の人に一つだけ言っておくとすれば、「MCUすべてを踏まえた上で作られた傑作」だと思っているので、ぜひMCUの映画を全て見た上で、見てもらいたい。

 

※ここから下は、ネタバレを考慮せずに感想を書いています

目次

 

1 過去作のラストや予告への誤解から来る衝撃

まず、過去作との繋がりから。
ソーが主役の3作目、「マイティ・ソー バトルロイヤル(原題: Thor: Ragnarok)」は、全体的に明るい雰囲気の作品だった。
オーディンの最期やヘラとの戦いなど、アズガルドの運命に関わる重い話が本筋であれども、全体的な明るさと、希望を残したラストによって後味の良い作品となっていた。
そう、マイティ・ソー3作目は、ヘラによってアズガルドの地は滅びようとも、民がいれば……という終わり方だったのだ。
で、ここで問題となるのが、エンディング後の挿入シーン。
当時自分が視聴したとき、ここで出くわしたのはラヴェジャーズの宇宙船だと思っていた。
しかし、(感想を書くにあたって調べて知ったのだが)、ここで出会っていたのはサノスの宇宙船だったのだ。

そのため、インフィニティ・ウォーの序盤では、「いきなり全滅してる!ラヴェジャーズはどうなった!?」とか考えていたので、ラヴェジャーズは描かれもせずに全滅してしまったのか……と勝手に思いながら見ていたのだった。
(まあそれを上回る衝撃的なシーンが多くてその気持ちも吹き飛んでしまったけれども)

また、予告編で流れた、ワカンダの戦闘シーン。
そこに出てくる、髭面の男。
本編を見るまで、あれがスティーブ(キャプテン・アメリカ)だと気づいていなかったので、スコットランドのシーンで「あれはスティーブだったのか!!」という気付きを得て、そりゃあバッキーと一緒に戦うんだから他にいないよな、と一人で納得していたのだった。
(余談だが、今回はスティーブが「キャプテン・アメリカ」として盾や衣装を使用しなかったので、「キャプテン・アメリカ」は不参加だと考えている。次のアベンジャーズではトニーと共に、キャプテン・マーベルらと力を合わせた姿を見たい。ドクター・ストレンジ達がどうなるのかは未知数だけれども)

というわけで、本作の序盤は、過去作や予告編への間違った認識が正され続ける中、その中でアズガルド全滅や地球を襲撃したサノスの子どもたちの強さに驚くという、頭の整理がつかない状態だった。

2 時を経ての成長・変化

次に、過去作からの成長・変化が感じられた面々について。

・スカーレット・ウィッチとヴィジョン

いや、予告編を見たときから気になっていたけど、なんでヴィジョンが人間の姿になってたりスカーレットとの仲がかなり進展してたりして、シビル・ウォーからの時の流れを感じさせられた(つい最近見返したので、そんなに時間が経っているという認識がなかった)。
確かに、シビル・ウォーでそんな関係を匂わせていたけれども……。
そして、ヴィジョンの石が当然サノスに狙われることで、悲しいラストへつながってしまったからこそ、序盤の2人のシーンの尊さが高まった気がする。
あと、スカーレットがある意味ヴィジョン以上の強さを発揮していて、ここにも時の流れを感じた。
(パンフレットなどによれば、ブラック・ウィドウに鍛えられたらしいので、さもありなん)

ドクター・ストレンジとウォン

映画「ドクター・ストレンジ」の時から思っていたけど、ウォンはヒーローとともに戦うのに十分な強さを持ってるし、頭もいい。
なので、「マイティ・ソー ラグナロク」で出てこなかったのが残念だったのだが、今回は2人揃って登場して良かった。
(中盤以降はいつの間にか退場してたけど、ドクター・ストレンジが宇宙行っちゃったし一人で地球の拠点を守ったりしていたのだろう)

・ピーターとトニー

シビル・ウォーで引っ張り出され、「スパイダーマン ホーム・カミング」では(勘違いして)アベンジャーズ入りを断ってスーツも新調されなかったが、今回はついに新スーツを着たりアベンジャーズ入りを(宇宙船内で)認められたりなど、ある種の師弟関係が進呈している感じが良かった。
特に、ドクター・ストレンジを助け出すシーンでの協力や(エイリアンを見てないので見なければと思ったシーン)、マンティスとの虫同士の会話などが良くて、単体映画はあまり好きではなかったけどキャラクターとしてはめちゃくちゃ好きだなと思ったのだった。
そしてラストシーンが……(結末については後の項で)。

・話さなかったトニーとスティーブ

今回、序盤のドクター・ストレンジとトニーが会話していたように、シビル・ウォーのラストで渡されたスティーブへの連絡方法が存在していた。
しかし、結局会話の最中にNYが襲撃され、攫われたドクター・ストレンジを助けに行ったためトニーは連絡できず、バナーが連絡することになってしまった。
また、その後のシーンでは宇宙の面々と地球の面々が別々に戦うことになってしまい、一度も話す機会がなかった。
つまり、今回の話はシビル・ウォーでバラバラになったアベンジャーズが、地球の危機で立ち上がらざるを得なかっただけで、まだ「バラバラ」なままだということを表している、と思う。
次のアベンジャーズで、(宇宙にいるトニーがどうやって帰ってくるのか知らないけど)アベンジャーズ再結成を、まず最初にやってくれると信じている。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクが揃っているので。

・ネビュラとガモーラ

直前に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」(原題: Guardians of the Galaxy Vol. 2)を見返していたせいか、ネビュラとガモーラを特に気にして見ていた。
まあ、サノスの子供だという理由もあると思うけれど。
本作では、ガモーラが結構ヒロイン的扱いで、クイルに「もしサノスに捕まったら殺して」というシーンや、その後幻影のサノスを殺して亡き、本物のサノスに捕まるシーン(ここで撃ったクイルは、それでこそクイルだと思った)、そして捕まったネビュラを救うためにソウル・ストーンの場所を吐いてしまう、などなど。
それに対してネビュラは、(前作のラストで殺しに行くとは言ってたけど)あっさりサノスに捕まってるんかい! というシーンを除けば、うまいこと整備士を騙して脱出し、トニーたちと合流して一緒に戦い、最後はトニーと2人……。
ネビュラは、ある意味ガーディアンズ勢の中では一番見せ場があったかもしれない。
共演シーンが少なかったものの、お互いに対する感情は以前より変化しているし、対サノス戦の中での役割もまた、以前とは違うものになっていたと感じたのでした。

3 結末とサノスの話

で、いよいよ結末の話へ。

・本当に実行されてしまった

予告編の段階で、アベンジャーズ最大のピンチとは言われていたし、サノス強そうだし、全員集結する絵がないな、とは思っていた。
でも、まさか。
本当にインフィニティ・ストーンを全部集めるとは。
更にヒーローたちも半数以上が消えてしまうとは。
何というか、「続編あるし、今回はギリギリなんとかなるんじゃない?」みたいなことを考えていた自分の頭を激しく揺さぶられた感覚だった。
しかも本当に「指パッチン」だったし。

タイタンでの戦闘では、ドクター・ストレンジガーディアンズの面々(ネビュラ除く)、そしてピーター。
こういう言い方はどうかと思うけど、彼らの消え方は本当に良くて、訳が分からないことが起きてて消えるしか無い、という時に各キャラクターがどうするのか、が完璧に演じられていたと思う。
特にピーターがトニーにすがりつくところが……。

一方、ワカンダでは、ブラックパンサーやスカーレット、サム、バッキー、グルートが消えてしまったが、ほぼ全員消えることに自覚が無いまま、「気がついたら……」という感じで、これはこれで物悲しさがあった。
特に、ヴィジョンが殺された直後のスカーレットや、消えたサムに気づかずに探し続けるローズなど。

ガーディアンズはロケットのみに

今回消えてしまった面々を見ると、「全人口の半分」が消える中で、ヒーロー達からは「半数以上」が消えてしまった。
それが一番顕著に出ているのはガーディアンズの面々で、まさかのロケットを除いて全滅……。
(ネビュラはガーディアンズに入れていいのか? という感じなのでカウントしていない)
ロケットは(ガーディアンズの面々はみんなそうだけど)一人で戦っていけるタイプじゃないし、周りが知らないやつばかりだし、ワカンダで生き残った面々の中では一番今後が気になっている。

・サノスの苦悩とガモーラ

視聴後に読んだインタビューなどで、今回はサノスが主人公であり、MCUのヒーローたちはそれを邪魔をしているという構成にしている、というのを読んだ。
実際、そう捉えないと納得しづらいシーンが一つあって、それは「ソウル・ストーンを手に入れるためにガモーラを崖から突き落とす」シーンだ。
いやまあ、ソウル・ストーンの手に入れ方の説明とか、その後のガモーラの勝ち誇った感じとか、嫌な雰囲気は匂わせていた。
でも、正直そのシーンを見るまでサノスの中にそんな感情があるとは思っていなかったし、その後のタイタンでの戦闘でもそれを引きずっていて、こいつ単純悪じゃないな……と思ったのだった。
もちろんそれ以前の作品でも単純悪なんてそうそういないんだけど、サノスはそういう存在だと思っていたので……。

・サノスを否定する明確な思想を持たないと勝てないのでは?

サノスはサノスとしての正義をもって、「全人口の半分」を消した。
それに対抗するには、サノスを倒すだけのパワーを持つだけではなくて、それを明確に否定する思想を対抗する側が持たないと、勝てないのではないか? と思わされた。
というのも、次のアベンジャーズでもしサノスを倒せる、となっても、ただ倒すだけだとサノスへの否定になっていなくて、「全人口の半分」を消す以外の、全人類を幸せにする思想、あるいは論理をぶつけないと、「勝利」にはならなさそうだと感じたからだ。
シビル・ウォーで投げかけられた問いから始まったフェーズ3は、その問いへの答えとサノスを否定する思想の提示をすることで、終わってほしい。
そう願っている(たぶんルッソ兄弟なら大丈夫)。

4 アントマンキャプテン・マーベルと……?

じゃあ、次回作における「パワー」の話はどうなるのか。
ドクター・ストレンジが1400万個以上の未来を見た中で見出した一つの「勝利」、フューリーが最後に送った「キャプテン・マーベル」への通信、今回出なかったアントマンホークアイ
未知数の戦略・戦力が多々あれども、そもそもこの後のサノスは戦いに応じるのか?(そもそもどこにいるのか?)とか、消えた人は戻るのか? その場合はヴィジョンやガモーラはどうなるのか?
あるいは、時を戻して解決するなら、どうやって戻すのか? 誰がやるのか?
はたまた、並行宇宙的な話? 消えた人たちの世界が別にあって融合する?
などなど、考え始めるとキリがないし、それぞれについて考察するには「マーベル作品」への知識が足りない。

とにかく今は、過去作を見返したり、来たる「アントマン&ワスプ」や「キャプテン・マーベル」への期待を膨らませ、アベンジャーズ4作目を静かに待ちたい。

結論としては、リアルタイムに視聴することができて本当に良かった、と思わされる作品だったので、ぜひ見るべし、ということで。
以上。
それでは。

P.S. この記事を書いている日はVtuber人狼輝夜月のSHOWROOM配信などを見ていてので、新しい時代が来たなーと言う気分で書いていました。
あと、記事を毎回勢いで書いていて読みづらいのを何とかしたい。

 

めっちゃお得だったんだけど売り切れてた。 

 

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