ダリフラ8話感想と予想いくつか
ダーリン・イン・ザ・フランキス 8話「男の子×女の子」
ロボ戦メインでは無い回が続くものの、ただただ感情を全方向に揺さぶられるような話でとても良かった。
感想を書くのに時間がかかりすぎて、テレビでは既に9話が放送されている。
ただ、ネット配信ではまだ9話が来ていないため、セーフということにしておきたい。
(以下ネタバレあり感想)
ダリフラの8話は、(ノルマ的なロボ戦はあったものの)7話に引き続いての日常回とも言える。
しかし一方で、6話でストレリチアを乗りこなしたことでヒロが居場所を得たこの世界は、そもそもどんな世界なのか? ということを2話続けて描いている、と感じた。
特に8話では、ゾロメの言う「大人」や「思春期になるのはこの人数なら一人程度」、「子供"らしくない”」、「食事などを出してくれる存在」、ゼロツーの言う「人間」、「前の13都市部隊の写真」など、気になるキーワードやセリフが大量に出てきた。
全部頭のなかにモヤモヤと疑問が残り続けているのだが、その中でも気になっている点について、書いていく。
「大人」
ナナやハチ、初めにゼロツーと乗っていた081など、外見的に「大人」と言える存在は何人も出てきた。また、「パパ」たちやフランクス博士など、その「大人」を管理しているっぽい存在もいる。
だが、そもそもダリフラの世界の「大人」とは何か?
ゾロメは「大人」になりたいと言うし、視聴者側の常識としても「大人」は「子供」がなるものなのだから、普通に考えれば「大人」にも「子供」の時代があったはずだ。
しかし、5話での090のつぶやき「知らないのか……」や、式典に参加している熱狂的でありながら自我のなさそうな「大人」たち、などの材料から、以下の2つの可能性が推測できる。
-
「大人」は、「フランクスに乗れなかった子供」がなるものではないか?
フランクスに乗れなかった子どもたちは、みんないなくなってしまったらしい(1話などの描写より)。
では、彼らはどこへ行ったのか? と考えると、労働力として他の道を選ばされるか、存在ごと消されているか、のどちらかだと考えられる。
しかし、マグマエネルギーの採掘や(誰がしているか描写のない)料理・洗濯など、働き手が必要な場所は多々あるようにみえるため、労働力として都市に送られ、そのまま「大人」になる、と考えるのが自然なのではないかどうか。 - そもそも街に住む「大人」なんて存在は、いないのではないか?
この世界に存在するのは、「パパ」たちか、「パラサイト」や元「パラサイト」(ナナやハチがそれっぽい)だけ。
街に住む「大人」などおらず、ただ「守られる存在」として用意されたのが、「大人」なのではないか?
都市での生活描写がないことや、料理などは機械が行っていると考えれば、そうであってもおかしくはない。
ただ、そもそも「大人」がいないなら都市を用意する意味もないので、可能性としては薄いかもしれない。
(都市に守るべき別のものがある、エヴァみたいな理由も考えられるけども)
「フランクス博士」
「パパ」たちやその他の「大人」たちとは異なり、第13都市部隊に個性があることを是としている存在。
おそらく、何かしらの形で叫竜が出現する前のことを知っている。
そもそも、「フランクス」という名前が本名なのか怪しいので、フランクス誕生の話が出てくれば博士の過去も明らかになるだろう。
どんな目的でヒロたちに13都市を任せたのか、目が離せない。
「イクノの本」
この世界では、子供に対する教育というものがどのように行われているのか。
それを知ることのできるシーンが幾つかある。
キッシングが行われるとき、(ゾロメは覚えていなかったが)ミツルたちはキッシングで行われること・その理由について知っていた。
また、ダリフラ7話でヒロとイチゴが交わしている「星座」の話から、星に関する知識は入手できるようだ。
一方で、キスの知識や、出産についての知識が与えられてないことから、この世界で必要な知識・知っていても問題のない知識のみ得られるのだと考えられる。
だが、そう考えると一つ疑問が浮かぶのが、「イクノが読んでいる本」である。
7話でイクノがパラソルの下で読んでいる本は、大きさからして文庫本と思われるし、カバーもついている。
その本には、一体何が書かれているのか?
「パパ」たちが許可した内容が書かれているのか、それとも「パパ」たちの与り知らない「本」が残されているのか?
そして、イクノは何のために本を読んでいるのか?(知識を得るため?楽しみのため?知識を得て何かをするため?)
ほぼ日常回と呼べる話が続いたものの、世界に対する謎は断片的に示されてきている。
ヒロたちの今後とともに、この世界の今後に対しても目が離せないなあ、と思った8話でした。
9話配信を楽しみに待ちつつ、ブギーポップなど読みたい本が大量にあるので読書も進めたいなあ(いつも言ってる)。
それでは。
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