れいの記録

日記ではない

「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の感想をとにかく書いてみた(ネタバレあり)

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018)


アベンジャーズ全滅の危機⁉︎『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』日本版予告


2018年4月29日に鑑賞したこの作品。
まずは、これまでMCUの作品に出演したほとんどのヒーローたちが結集し、戦う姿を見られたことを喜びたい。

しかし今回の作品は、ネタバレをせずに感想を書くのが非常に難しい。
(↓こんな動画もある)


「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ネタバレ禁止映像


そのため、公開してすぐにネタバレを含んだ感想を公開したくなかったため、一週間おいた今なら良いと思い、書いてみた。

未見の人に一つだけ言っておくとすれば、「MCUすべてを踏まえた上で作られた傑作」だと思っているので、ぜひMCUの映画を全て見た上で、見てもらいたい。

 

※ここから下は、ネタバレを考慮せずに感想を書いています

目次

 

1 過去作のラストや予告への誤解から来る衝撃

まず、過去作との繋がりから。
ソーが主役の3作目、「マイティ・ソー バトルロイヤル(原題: Thor: Ragnarok)」は、全体的に明るい雰囲気の作品だった。
オーディンの最期やヘラとの戦いなど、アズガルドの運命に関わる重い話が本筋であれども、全体的な明るさと、希望を残したラストによって後味の良い作品となっていた。
そう、マイティ・ソー3作目は、ヘラによってアズガルドの地は滅びようとも、民がいれば……という終わり方だったのだ。
で、ここで問題となるのが、エンディング後の挿入シーン。
当時自分が視聴したとき、ここで出くわしたのはラヴェジャーズの宇宙船だと思っていた。
しかし、(感想を書くにあたって調べて知ったのだが)、ここで出会っていたのはサノスの宇宙船だったのだ。

そのため、インフィニティ・ウォーの序盤では、「いきなり全滅してる!ラヴェジャーズはどうなった!?」とか考えていたので、ラヴェジャーズは描かれもせずに全滅してしまったのか……と勝手に思いながら見ていたのだった。
(まあそれを上回る衝撃的なシーンが多くてその気持ちも吹き飛んでしまったけれども)

また、予告編で流れた、ワカンダの戦闘シーン。
そこに出てくる、髭面の男。
本編を見るまで、あれがスティーブ(キャプテン・アメリカ)だと気づいていなかったので、スコットランドのシーンで「あれはスティーブだったのか!!」という気付きを得て、そりゃあバッキーと一緒に戦うんだから他にいないよな、と一人で納得していたのだった。
(余談だが、今回はスティーブが「キャプテン・アメリカ」として盾や衣装を使用しなかったので、「キャプテン・アメリカ」は不参加だと考えている。次のアベンジャーズではトニーと共に、キャプテン・マーベルらと力を合わせた姿を見たい。ドクター・ストレンジ達がどうなるのかは未知数だけれども)

というわけで、本作の序盤は、過去作や予告編への間違った認識が正され続ける中、その中でアズガルド全滅や地球を襲撃したサノスの子どもたちの強さに驚くという、頭の整理がつかない状態だった。

2 時を経ての成長・変化

次に、過去作からの成長・変化が感じられた面々について。

・スカーレット・ウィッチとヴィジョン

いや、予告編を見たときから気になっていたけど、なんでヴィジョンが人間の姿になってたりスカーレットとの仲がかなり進展してたりして、シビル・ウォーからの時の流れを感じさせられた(つい最近見返したので、そんなに時間が経っているという認識がなかった)。
確かに、シビル・ウォーでそんな関係を匂わせていたけれども……。
そして、ヴィジョンの石が当然サノスに狙われることで、悲しいラストへつながってしまったからこそ、序盤の2人のシーンの尊さが高まった気がする。
あと、スカーレットがある意味ヴィジョン以上の強さを発揮していて、ここにも時の流れを感じた。
(パンフレットなどによれば、ブラック・ウィドウに鍛えられたらしいので、さもありなん)

ドクター・ストレンジとウォン

映画「ドクター・ストレンジ」の時から思っていたけど、ウォンはヒーローとともに戦うのに十分な強さを持ってるし、頭もいい。
なので、「マイティ・ソー ラグナロク」で出てこなかったのが残念だったのだが、今回は2人揃って登場して良かった。
(中盤以降はいつの間にか退場してたけど、ドクター・ストレンジが宇宙行っちゃったし一人で地球の拠点を守ったりしていたのだろう)

・ピーターとトニー

シビル・ウォーで引っ張り出され、「スパイダーマン ホーム・カミング」では(勘違いして)アベンジャーズ入りを断ってスーツも新調されなかったが、今回はついに新スーツを着たりアベンジャーズ入りを(宇宙船内で)認められたりなど、ある種の師弟関係が進呈している感じが良かった。
特に、ドクター・ストレンジを助け出すシーンでの協力や(エイリアンを見てないので見なければと思ったシーン)、マンティスとの虫同士の会話などが良くて、単体映画はあまり好きではなかったけどキャラクターとしてはめちゃくちゃ好きだなと思ったのだった。
そしてラストシーンが……(結末については後の項で)。

・話さなかったトニーとスティーブ

今回、序盤のドクター・ストレンジとトニーが会話していたように、シビル・ウォーのラストで渡されたスティーブへの連絡方法が存在していた。
しかし、結局会話の最中にNYが襲撃され、攫われたドクター・ストレンジを助けに行ったためトニーは連絡できず、バナーが連絡することになってしまった。
また、その後のシーンでは宇宙の面々と地球の面々が別々に戦うことになってしまい、一度も話す機会がなかった。
つまり、今回の話はシビル・ウォーでバラバラになったアベンジャーズが、地球の危機で立ち上がらざるを得なかっただけで、まだ「バラバラ」なままだということを表している、と思う。
次のアベンジャーズで、(宇宙にいるトニーがどうやって帰ってくるのか知らないけど)アベンジャーズ再結成を、まず最初にやってくれると信じている。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクが揃っているので。

・ネビュラとガモーラ

直前に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」(原題: Guardians of the Galaxy Vol. 2)を見返していたせいか、ネビュラとガモーラを特に気にして見ていた。
まあ、サノスの子供だという理由もあると思うけれど。
本作では、ガモーラが結構ヒロイン的扱いで、クイルに「もしサノスに捕まったら殺して」というシーンや、その後幻影のサノスを殺して亡き、本物のサノスに捕まるシーン(ここで撃ったクイルは、それでこそクイルだと思った)、そして捕まったネビュラを救うためにソウル・ストーンの場所を吐いてしまう、などなど。
それに対してネビュラは、(前作のラストで殺しに行くとは言ってたけど)あっさりサノスに捕まってるんかい! というシーンを除けば、うまいこと整備士を騙して脱出し、トニーたちと合流して一緒に戦い、最後はトニーと2人……。
ネビュラは、ある意味ガーディアンズ勢の中では一番見せ場があったかもしれない。
共演シーンが少なかったものの、お互いに対する感情は以前より変化しているし、対サノス戦の中での役割もまた、以前とは違うものになっていたと感じたのでした。

3 結末とサノスの話

で、いよいよ結末の話へ。

・本当に実行されてしまった

予告編の段階で、アベンジャーズ最大のピンチとは言われていたし、サノス強そうだし、全員集結する絵がないな、とは思っていた。
でも、まさか。
本当にインフィニティ・ストーンを全部集めるとは。
更にヒーローたちも半数以上が消えてしまうとは。
何というか、「続編あるし、今回はギリギリなんとかなるんじゃない?」みたいなことを考えていた自分の頭を激しく揺さぶられた感覚だった。
しかも本当に「指パッチン」だったし。

タイタンでの戦闘では、ドクター・ストレンジガーディアンズの面々(ネビュラ除く)、そしてピーター。
こういう言い方はどうかと思うけど、彼らの消え方は本当に良くて、訳が分からないことが起きてて消えるしか無い、という時に各キャラクターがどうするのか、が完璧に演じられていたと思う。
特にピーターがトニーにすがりつくところが……。

一方、ワカンダでは、ブラックパンサーやスカーレット、サム、バッキー、グルートが消えてしまったが、ほぼ全員消えることに自覚が無いまま、「気がついたら……」という感じで、これはこれで物悲しさがあった。
特に、ヴィジョンが殺された直後のスカーレットや、消えたサムに気づかずに探し続けるローズなど。

ガーディアンズはロケットのみに

今回消えてしまった面々を見ると、「全人口の半分」が消える中で、ヒーロー達からは「半数以上」が消えてしまった。
それが一番顕著に出ているのはガーディアンズの面々で、まさかのロケットを除いて全滅……。
(ネビュラはガーディアンズに入れていいのか? という感じなのでカウントしていない)
ロケットは(ガーディアンズの面々はみんなそうだけど)一人で戦っていけるタイプじゃないし、周りが知らないやつばかりだし、ワカンダで生き残った面々の中では一番今後が気になっている。

・サノスの苦悩とガモーラ

視聴後に読んだインタビューなどで、今回はサノスが主人公であり、MCUのヒーローたちはそれを邪魔をしているという構成にしている、というのを読んだ。
実際、そう捉えないと納得しづらいシーンが一つあって、それは「ソウル・ストーンを手に入れるためにガモーラを崖から突き落とす」シーンだ。
いやまあ、ソウル・ストーンの手に入れ方の説明とか、その後のガモーラの勝ち誇った感じとか、嫌な雰囲気は匂わせていた。
でも、正直そのシーンを見るまでサノスの中にそんな感情があるとは思っていなかったし、その後のタイタンでの戦闘でもそれを引きずっていて、こいつ単純悪じゃないな……と思ったのだった。
もちろんそれ以前の作品でも単純悪なんてそうそういないんだけど、サノスはそういう存在だと思っていたので……。

・サノスを否定する明確な思想を持たないと勝てないのでは?

サノスはサノスとしての正義をもって、「全人口の半分」を消した。
それに対抗するには、サノスを倒すだけのパワーを持つだけではなくて、それを明確に否定する思想を対抗する側が持たないと、勝てないのではないか? と思わされた。
というのも、次のアベンジャーズでもしサノスを倒せる、となっても、ただ倒すだけだとサノスへの否定になっていなくて、「全人口の半分」を消す以外の、全人類を幸せにする思想、あるいは論理をぶつけないと、「勝利」にはならなさそうだと感じたからだ。
シビル・ウォーで投げかけられた問いから始まったフェーズ3は、その問いへの答えとサノスを否定する思想の提示をすることで、終わってほしい。
そう願っている(たぶんルッソ兄弟なら大丈夫)。

4 アントマンキャプテン・マーベルと……?

じゃあ、次回作における「パワー」の話はどうなるのか。
ドクター・ストレンジが1400万個以上の未来を見た中で見出した一つの「勝利」、フューリーが最後に送った「キャプテン・マーベル」への通信、今回出なかったアントマンホークアイ
未知数の戦略・戦力が多々あれども、そもそもこの後のサノスは戦いに応じるのか?(そもそもどこにいるのか?)とか、消えた人は戻るのか? その場合はヴィジョンやガモーラはどうなるのか?
あるいは、時を戻して解決するなら、どうやって戻すのか? 誰がやるのか?
はたまた、並行宇宙的な話? 消えた人たちの世界が別にあって融合する?
などなど、考え始めるとキリがないし、それぞれについて考察するには「マーベル作品」への知識が足りない。

とにかく今は、過去作を見返したり、来たる「アントマン&ワスプ」や「キャプテン・マーベル」への期待を膨らませ、アベンジャーズ4作目を静かに待ちたい。

結論としては、リアルタイムに視聴することができて本当に良かった、と思わされる作品だったので、ぜひ見るべし、ということで。
以上。
それでは。

P.S. この記事を書いている日はVtuber人狼輝夜月のSHOWROOM配信などを見ていてので、新しい時代が来たなーと言う気分で書いていました。
あと、記事を毎回勢いで書いていて読みづらいのを何とかしたい。

 

めっちゃお得だったんだけど売り切れてた。 

 

 MCUで一番好き&インフィニティ・ウォーの前に見返すべき作品。

「レディ・プレイヤー1」を思い入れのある元ネタで振り返る

「レディ・プレイヤー1」(2018)
(原題:Ready Player One)
 
近未来、仮想世界「オアシス」にしか希望を見いだせなくなった世界で、オアシスの未来をかけた戦いが始まる……。
とか、そんな感じのことを書けばそれっぽいものの、その中身は「ポップカルチャー」への賛歌であり、祝福であり、そしてそれを踏まえた上で、現実への肯定にもなっている。
そんな作品だった。
 
というわけで、映画本編の素晴らしさを伝えたようと思ったのだけれども、作中でメインの要素になっている海外映画やAtari、主要キャラのデザイン元ネタなどについて、「素晴らしい」という言葉でしか表現ができない。
そこで、今回は思い切って自分に引き寄せ、自分が知っている・思い入れがある元ネタについて、作中の時系列順に振り返りたい。
見てない人にはわけわからない感じになってます。
 
(以下、ネタバレあり)
 
 

1. Van Halen - Jump

まず、タイトルロール。
各制作会社のロゴが流れた後、鳴り響く、あのイントロ。
「Jump」Van Halen
 
全く世代ではないが、しかし心に刻まれたこの曲。
この曲が、2045年の世界で流れ、27年後の少年が登場し、そして世界の姿を見せつけられる。
そこは廃墟だらけの世界で、人々は仮想世界に夢中になり、現実は取り残されたまま。
しかし、そこで流れるBGMは1980年台の陽気な楽曲で、その対比がとても良い。
 

2. Minecraft

さて、世界は酷い有様だけれども、人々を夢中にさせる仮想世界「オアシス」。
その紹介映像で、唯一ロゴが出てくる実在するゲーム。
それが「Minecraft」。
誰かに作られた世界、というだけではなく、プレイヤーが自由に何でも作ることのできる世界でもある、という象徴の一つとしてMinecraftが出てきたのだろう。
 

3. 金田のバイク

パーシヴァルやエイチの色々と好きなものが混ざったアバター(FFくらいしかわからないけど)や、ハローキティなどが出てくるし、ドゥームの世界はそのまんま「DOOM」で、めっちゃ色々出てくるなー、と序盤から感じていた。
しかし、第1の試練開始までで一番驚いたのは、アルテミスが乗る「金田のバイク」。
海外で人気が有ることも知ってるし、AKIRAは好きだけれども、いやなんか普通に出てきましたね、という感じ。
バック・トゥ・ザ・フューチャーを見ていないのでデロリアンには気づかず)
その後のレースシーンでただただかっこよいアルテミスだけれも、「金田のバイク」という単語が出てきたがために、アルテミスの印象が「めちゃくちゃかっこいいオタク」になってしまった。
 

4. ジュラシック・パークのティラノ(とキングコング

スピルバーグが監督する作品で、これを出してくるか! という意味で、ティラノが出てきたシーンは熱かった。
もちろん、原作とは違って生き物ではなくお邪魔キャラとしての動きをしているのだが、その外見や凶暴さは「ジュラシック・パーク」の興奮を思い出した。
そしてキングコングは、巨大なキャラでニューヨークを自由に動き回って敵となるキャラクターなんて、これしか思いつかないよなあという意味で、納得感があった。
 
アイアン・ジャイアントを知らなくて、鉄人28号かな?と思ってたので、不勉強を恥じた(というだけの項目)。
 

5. Bee Gees - Stayin' Alive

 第1の試練が終わることにはすっかりパーシヴァルに感情移入していて、アルテミスとダンスに行くのに舞い上がってるシーンも「わかる」としか思えなかった。
(いや、本当にリアルも含めてアルテミスはパーシヴァルの視点でも物語での役割でもめちゃくちゃ好きだ)
(あと、パーシヴァルが好きな曲として「ラジオ・スターの悲劇(原題:Video Killed the Radio Star)」が上がったのもめちゃくちゃテンションが上がった。思い入れのある曲なので)
で、パーシヴァルとアルテミス、一体何を踊るのかと思ったら、これ。
Stayin’ Alive。
 
いや、わかる。
たしかに自分も好きな曲だ。
でも、自分がこの曲を知っているのは「ハッチポッチステーション」の影響にすぎないし、一般的には2018年現在でもかなり古い曲で、それを2045年のティーンエイジャーが踊るのか?
そういう疑問は、しかし、2人の踊るシーンを見れば掻き消える。
仮想世界、空中のフィールド(宙に浮いた床と書いたほうが伝わるか)の上で完璧に踊る2人。
CGとしての美しさとモーションキャプチャによるリアルさが入り混じり、お気に入りのシーンの一つとなった。
 

6. シャイニング

正直な話、「シャイニング」を見たことがない。
(そもそも、スティーヴン・キング作品で読んだことがあるのは「グリーン・マイル」だけで、色々と積んでいる……)
しかし、VRの世界でホラー映画のシーンを体験すること自体や、エイチ以外の4人(パーシヴァル、アルテミス、ダイトウ、ショウ)の知り尽くした感じ、そしてエイチの反応。
原作を見ていないことを大きく後悔しながら、第2の試練のシーンを見ていた。
とにかく映画を全く知らなかったので、初めに斧で襲われるシーンでは、席からボーンと飛び出すくらい驚いてしまったので、次回は予め情報を知った上で臨みたい。
(次に本作を見る前にはシャイニングを見るつもりだが、次回は3Dで見ようと考えているため、またボーンと席から飛び出してしまうかもしれない)
 

6.5.  スターウォーズ エピソード4

話は大きく飛んで、第3の試練。
パーシヴァル(ウェイド)の叔母夫婦の家が爆破されたり、サマンサと出会ったりIOIに襲われたりサマンサが捕まったりエイチたちと合流したりと、色々とあった後。
アルテミスが逃げ出してバリアを解除する一連のシーン、見ていた時に軽微な既視感を感じていたのだが、パンフレットを読んで理解した。
そのシーンは、スターウォーズ  エピソード4でのオビ=ワンが元ネタだった。
柱への隠れ方や、敵から隠れて遠隔操作で解除するなど、確かに! と思ったためメモ代わりとして記しておきたい。
 
7   3式機竜
ラストバトルで、敵のソレントが出してきたのが、まさかの3式機龍。
これまでに3つメカゴジラが登場した中でも、自分の世代にドンピシャであり、かつゴジラの骨を使ってるなどの設定やデザインも大好きな3式機龍が、ここで出てくるとは、と思った。
初めは単にゴジラだと思っていたのだけれども、これ、メカゴジラじゃん! と気づいたときの、テンションの上がり方。
後のシーンも含めて、本当にここからは息をつく暇もなかった……。
 

7.5 .トレーサー(その他各種ゲームなどのキャラ?)

全プレイヤーが集まってくるシーンで、ウォークラフトっぽいキャラは色々と見つけられたのだが、それ以外だとOverwatchのトレーサーしか気づくことができなかった。
一番前に出てきたキャラの中で馴染みがあった、ということと、映画館でめちゃくちゃ端っこの席に座ってたので小さいキャラが見づらかったのもあり、春麗などが出ていることに気がつけなかった。
これは、もう一度見に行った際のよく確認したいポイント。
 

8. ガンダム

これはずるかった。
ガンダムシリーズは00(とビルドファイターズ)しか見てない自分のような人間でも、あれはずるい。
「俺はガンダムで行く」
このセリフ、事前のPVなどを一切見ないようにしていたため、劇場で聞いた際には、本当にもう「この作品は神か!」とまで思うほどだった。
このシーンまでの間に、エイチのアイアン・ジャイアント、ショウの手裏剣(これの元ネタまでパンフに書かれていた)、パーシヴァルとアルテミスのドライビングやいろいろな武器とチャッキーなど、いろいろな作品のネタが登場していた。
しかし、その間何もせず、ただ最高のタイミングを見計らい、ただ一言、放つ。
そして、初代ガンダムが登場し、ポーズまで決め、3式機龍と戦い始める。
本当にもう、夢が盛りに盛られた素晴らしいシーンで、ここだけ日本語が使われる、というのも含めて最高に良かった。
字幕で見てよかった、と感じたシーンだった。
(ただ、次は3D吹き替えで見る予定だけれども)
 

 終わりに

その他、古い作品が多数出てきて(スーパーマンスターウォーズターミネーター2と言った映画の影響も大きい)、全てが拾いきれるものではない。
しかし、大概のいわゆる「オタク」と分類される人であれば、何かしら思い入れのあるものが見つかるか、それともパーシヴァルの思いへ共感するかして、とにかく楽しむことができる映画だったと思う。
 
一方で、「オタク」でない人から見ると、どう映るのか。
そこだけが、ただただ気になっている(Twitterで見かける感想もだいたいオタクの感想だし)。
 
まあ、もう一度見に行った際に周りの反応などを見れば、わかるだろう。
とにかく、今作「レディ・プレイヤー1」は、自分の好きなスピルバーグ作品の3本の指に入り、もしかすると1番になるかもしれない(ちなみに、他に好きなスピルバーグ作品の3本の指に入る作品は、「ジュラシック・パーク」と「プライベート・ライアン」)。
それくらい、素晴らしい体験を得られた作品だったので、願わくばスピルバーグが監督して、続編が出ないものか。
気が早いが、そんなことを考えてしまうのであった。
 
以上。
それでは。
 
P.S.  
GWに映画館で見たい(またはもう一度見たい)映画が今のところ4本あって、金銭的にも時間的にも大変なことになりそうな予感が、今からしている。
 
レディ・プレイヤー1(ソング・アルバム)

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  • アーティスト: サントラ,ブライアン・グエン
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  • 発売日: 2018/05/09
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「リズと青い鳥」に感情を揺さぶられた記録

リズと青い鳥」(2018)
 

はじめに

アニメ「響け!ユーフォニアム」の外伝的映画として公開された作品。
しかし、ユーフォの原作もアニメも一切知らないまま見に行き、そして大好きになった。
今までに見たアニメ映画の中で、一番好きな作品になったかもしれない。
 
描写の丁寧さ、音楽の使い方、本編の主要キャラをあえて描かないことで云々など、これまでの作品を踏まえた感想は多く書かれているので、自分としてはユーフォや山田尚子作品を知らない身としての感想を書いていきたい。
 
注:あまりにも感情がほとばしりすぎて、読みづらいです。フィーリングだけで書いている文章という前提で読み進めてください。
 
 

1 登場人物

リズと青い鳥」の童話に出てくる、毎日パン屋で働く孤独な少女リズと、「青い鳥」
そして北宇治高校のみぞれと希美。
彼女たちが今回のメインであり、主要な話の流れに絡んでくるのもほぼこのメンバーだけ(内2人は童話の話なので、実質2人だけで話が進む)。
 
で、映画を見終わったとに友人と話したところによれば、本編の主要登場人物は1年生(リズの時間軸では2年生)で、みぞれや希美の学年がメインではないとのこと。
そこで、Wikipediaで本編のメインキャラである(らしい)キャラを見てみると、久美子やら葉月やら、全く知らないキャラの名前しか書かれていない。
(麗奈は出てきたけれども、あくまで「主人公のみぞれ」にきっかけの一つを与えるキャラ、という扱いだった)
 
つまり、本作品は「響け!ユーフォニアム」からすると完全に外伝という扱いになる、のかもしれない。
しかし、この作品しか見ていない自分にとっては、みぞれと希美の関係性、「2人」を取り巻く環境、今後の道のりが、ただただそういうい事だけが大事になっている。
だから、今の自分の中では、本編の主人公たちよりも優子や夏紀、新山先生や剣崎に対して、彼女たちが「みぞれと希美」とどう関わるのか、ということにが頭の中を巡っている。
 
だけど、「みぞれと希美」がメインとなる話はこれで最初で最後(だろう)。
原作の小説で、今回の話や卒業式の話があるよ、という感想は読んでいる。
でも、その間の過程、今回の話で本当にいろいろと駆け巡った感情の行方、コンクールでのソロの掛け合いがどうなるのか。
ただただ、そこが見てみたいという果てしない心境を抱え続けている。
 
リズをきっかけに、「響け!ユーフォニアム」に興味を持った。
「みぞれと希美」の関係性に対する「知りたい」「今後を見たい」という感情が解決されることはなくとも、彼女たちの過去を知ること、また本編の主人公たちの歩みを知ることで、この終わりの見えない感情を解決していきたい。
 

2 足

足が良い。
 
なにかといえば、足が出てくる。
これは現実の世界だけでなく、「リズと青い鳥」の童話の世界でも例外なく、足が出てくる。
 
そしてその足には、音楽がついている。
物語の冒頭、みぞれが歩くシーンでは歩くのに合わせて、音がなる。
その後、希美が歩くシーンでも音がなる。
そして、2人が一緒に歩くとき、2つの音が重なり、音楽になる。
 
ラストにまた2人で歩くシーンでも二人の足が映り、音楽になっていた(はず)。
 
その他、リズがパン屋へ向かうときや、みぞれたちが廊下を歩くときの、足音が好き。
足音が良すぎて、本当に、そこだけでももう一度味わいたい(何言ってるんだって感じだけど)。
 
感想を読む中で、山田監督の作品では足がよく出てくるそうなので、過去の作品も、見ていきたい。
(ユーフォ本編を見た後、かな)
 

3 結末

今回の作品では、コンクールで演奏する「リズと青い鳥」という童話をもとにした曲が主軸となるが、そのコンクールの場面は描かれない。
本当に、ただただ、みぞれと希美の関係性の一つの結末を描いている。
これは原作からそうなのかもしれないけど、もしこれが単体の作品として、吹奏楽部員の話を描くオリジナル作品として作られた場合は、(結論は変わらないかもしれないけど)コンクールの場面まで描かれていたと思う。
 
でも、この作品は「響け!ユーフォニアム」の外伝として扱われているからこそ、そこは後でやるという前提があるからこそ、本当に2人の関係性だけに焦点を合わせて描ききることができたのかなあ、と考えている。
 
リズと青い鳥」の結末について、言葉で説明しようとするとどうしても野暮ったいものになってしまうため言及はしないものの、とにかく消化しきれない感情を与えてくれるものだった。
 
 

終わりに

リズと青い鳥」が単体作品として良すぎたため、本編に対する期待と不安が入り交じっている。
それくらい、「映画」として、「青春」として、「部活もの」として、素晴らしい。
 
普段は、どんなに「前作を見ていなくても大丈夫」と言われても前作や過去作をチェックしていないと見に行きたくない、というくらい、「前提知識」へのこだわりがあった。
しかし、「リズと青い鳥」は、前提知識が無いことによって、純粋に「みぞれと希美」の物語として味わうことができて、本当に良かった。
 
次は、ユーフォ本編の続編としての映画が作成されるようなので、そこで本編と「リズと青い鳥」の両方の結末が描かれるといいな、と思っている。
とりあえず今は、ユーフォ本編を見て、サントラも買おうと思っているし、とにかくもう一度見たい。
この感情をもっと昇華したい、とそう考えているのでした。
 
それでは。
 
 

P.S. 

リズと青い鳥と同日に「レディ・プレイヤー1」もみたため、その感想も書きたいし、ダリフラ14話をまだ見られてないのに15話がTV放映されてしまい、とにかく感情が揺さぶられ続ける4月末となりそうで、更に「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」や「GODZILLA 決戦機動増殖都市」の公開も控えているので、ブログにちゃんと感想を書き、感情を整理し続けていかないと、消化(あるいは昇華)する前に何処かに消えていってしまうため、記事を書くのを頑張ります。
 

ダリフラ11話、12話の感想

ダーリン ・イン・ザ・フランキス
11話「パートナーシャッフル」
12話「ガーデン/始まりの庭」
なかなか感想を書けないでいたら、もうすぐ13話配信開始という日付になってしまったので、まとめて感想を書く。

 

続きを読む

ダリフラ10話を見た(03/26)

7話から続いている、日常回っぽい話でありながら重要なことが展開される話だった。
ロボ戦パートが少なめなので、カタルシスがなかなか得られないものの、1クールの節目あたりでそちらの動きもありそうな雰囲気で、色々と期待が深まった。
 
以下、ネタバレ込みの感想。
 
 

オトナ

以前、「オトナ」という存在について予想をしたのだが、その回答の一端が示された回だった。
「オトナ」と「コドモ」は、そもそも生物として違うもので、無菌状態の居住区画に住み、幸福を直接脳に送り込んで生きている。
パートナーは便宜上組んでいるだけで、顔を合わせることもない。
今回のオトナの態度は、現実の人間が道端にいる興味のない動物を見るときと同じようなもので、ゾロメの話し相手になったのは哀れみから来たもののように思える。
 
で、今気になっているのは、以下の2点。
  1. コドモとオトナが生物として異なる存在なら、フランクスに乗れないコドモはどうなるのか?
  2. オトナの生きる目的は?(ゼロツーを行かせようとしている場所に関係するのか?)
 
どちらも、今後の話の肝に関わってきそうなので、答えが示されるのを静かに待つ……。
 
 

ゾロメ

ゾロメは、ずーっとオトナになりたいという目的のために、戦いを続けてきた。
しかし今回、オトナからの冷たい態度や会話のない生活、オトナとコドモは違う存在であることなどを告げられ、果たしてその目的は維持されるのだろうか。
維持されたとして、その夢が(おそらく)叶うことはないと知ったとき、何を感じるのだろうか。
 
少なくとも、最後に風呂掃除をしているときのモノローグからは、オトナになるという目的よりも、今を考えることで今回の出来事を忘れようとしていると思えた。
そのまま真っすぐ今だけを突っ走って欲しいものの、状況がそれを許さなさそうだ。
第13都市の面々は恐らくより危険な戦いを行わなければならないはずで、その中でゾロメにはムードメーカーとしてあり続けて欲しい。
ただただそう願っている。
 

その他

上記以外に気になった点をいくつか。
・「パパ」たちが第13都市のコドモたちを「前時代的」と呼んだということは、彼らは新世代? フランクス博士は?
旧人類のクローンがコドモたちで、新人類がオトナなのか? ゼロツーはどちらの系統なのか?
・オトナは食事を自分で作ったのか? それとも生成されたものを出したのか?
・ゾロメが乗ったあの昇降台の意味は?
・2クールと聞いたけど本当にそれで収まるのか?
 
 

おわりに

6話での戦いのあと、戦闘がメインでは無い回が4話連続で続いていた。
その間は世界の深掘り、キャラのいろんな側面を描きつつ、人間関係としては進歩もあった(ゴローとイチゴなど)。
しかし、いよいよ次回は再び大きな戦いが待っていそうで、10話までに築いたものがどう活かされるのか、楽しみである。
 
日頃の生活で疲れ切っていて、今回のオトナの生活に若干惹かれる部分があるけど、やっぱりそれはなんか違うよなーとか。
いろいろどうすればいいのかなー、といったことも考えつつ、現在月曜の午前2時前なので、いい加減に寝よう。
 
それでは。

 

リメンバー・ミー オリジナル・サウンドトラック

リメンバー・ミー オリジナル・サウンドトラック

 

 ウン・ポコ・ロコのシーンがいちばん好きだったので、ぜひ見てほしい。

「リメンバー・ミー」“ウン・ポコ・ロコ”本編歌唱シーン (Video リメンバー・ミー)

ダリフラ9話の雑感(出遅れ)

ダーリン・イン・ザ・フランキス 第9話「トライアングル・ボム」
 
キャラクターの描き方がめっちゃ丁寧で、良いところしかなかった。
7話から9話の展開のペースを考えると、このアニメ50話くらいやるんじゃないか? と思ってしまうくらい丁寧。
 
ゴローが自らの恋に気が付き、しかしそこに由来する危うさで危ない目に会い、それを乗り越える。
主人公ではないキャラクターのために1話を割いているし、ダリフラ全体としてのストーリーラインが見えない回が3話も続いているのに、それぞれのキャラクターの新たな一面が見られたり関係性の発展だったりはちゃんと描かれていて、時間の経過も感じられる。
 
 
この物語の終わり方が全く想像付かないが、今はただ静かにその趨勢を見守りたい。
(この文章を書いた後、頭痛いなーグラブル面白いなー頭痛いなーと考えて日々を過ごしていたら、いつの間にか一週間経っていたので、今回の感想は終わり)
 
明日(春分の日)はリメンバー・ミーを見に行くので、その後ダリフラ10話を見たいと思っている(帰宅が11時過ぎで見る気力が起きなかった)。
 
それでは。

ダリフラ8話感想と予想いくつか

ダーリン・イン・ザ・フランキス 8話「男の子×女の子」
ロボ戦メインでは無い回が続くものの、ただただ感情を全方向に揺さぶられるような話でとても良かった。
感想を書くのに時間がかかりすぎて、テレビでは既に9話が放送されている。
ただ、ネット配信ではまだ9話が来ていないため、セーフということにしておきたい。
(以下ネタバレあり感想)
 
 
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